総合型選抜(旧AO入試)で重要なアドミッション・ポリシーとは?

各大学・学部にはアドミッション・ポリシー(入学者受入方針)、カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施方針)、ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与方針)という3つのポリシーがあります。このうち総合型選抜(旧AO入試)で合格するために最も重要なのが、「アドミッション・ポリシー」です。
この記事では、これから総合型選抜を受験しようと考えている方に向け、アドミッション・ポリシーとは何か、またそれをどう活用すればよいのかを詳しく解説します。志望理由書の書き方や対策方法が分からない方は必見の内容です。
◆目次
1.アドミッション・ポリシーとは?
アドミッション・ポリシーとは、「大学(または学部・学科)がどのような学生を求めているかを示す指針」です。
また、大学だけでなく学部や学科ごとにアドミッション・ポリシーが定められていることがほとんどです。
大学や学部ごとのホームページ、出願要項、大学のパンフレット、オープンキャンパスでもらえる資料などに掲載されています。
2.なぜアドミッション・ポリシーが重要なのか
総合型選抜では、アドミッション・ポリシーが事実上「合格の基準」となります。
つまり、“自分はこの大学(学部・学科)の求める人物像に合致しているか”が最も重視されるのです。
大学側の「こういう学生がほしい!」という人物像と受験生の「こういう大学に行きたい!」という思い・経験・考え方がぴったり合うほど、合格の可能性が高まります。
そのため、第一志望校だけでなく併願校についても、アドミッション・ポリシーをしっかり読み込み、分析・理解しておくことが必要不可欠です。
大学ごとに特色が異なり、求める人物像も変わってくるため、対策方法も変わってきます。
3.アドミッション・ポリシーの例
ここで、昭和女子大学国際学部を例にアドミッション・ポリシーを具体的に見てみましょう。
昭和女子大学の教育目標と学位授与方針を理解し、将来、国際社会で自立し力を発揮することを目標に、狭い固定観念にとらわれず自由な発想で意欲的に学び、可能性を信じて自らを高める地道な努力を惜しまない人を求めます。また、本学科の教育課程に従い学修する資質と能力を備えた入学者を受け入れます。そのために多様な入試方法で入学希望者を募集し、多面的、総合的に選抜します。
1.入学前に修得することを推奨する教科・科目
・外国語: 英語4技能の基礎を有し、応用することができる。また、中国語、韓国語、ベトナム語、ドイツ語、フランス語、スペイン語のうち、いずれかに関心をもち、選択する理由を説明することができる。
・国語:論理的思考力をもって「話す」「聞く」「書く」「読む」ことができる。
・地理歴史:日本ならびに世界各地域の歴史・社会・文化に関心を持ち、探究することができる。
註:外国語、国語、世界史、日本史を特に学ぶことを薦める。
2.入学前に身につけておく学習習慣
・自らの英語4技能のレベルを把握し、その向上に努める。
・中国語、韓国語、ベトナム語、ドイツ語、フランス語、スペイン語のうち、いずれかが話されている国や地域に関心をもつよう努める。
・国際社会および日本社会の政治、経済、社会、文化を理解するために、新聞・雑誌等を毎日読む。
・異なる文化・社会を学ぶ努力を積極的に行なう。
https://www.swu.ac.jp/about/policy/
アドミッション・ポリシーがどのようなものか、イメージが湧いてきたでしょうか。

4.志望理由書へアドミッション・ポリシーをどう活かすか
志望理由書で重要なのは、アドミッション・ポリシーに書かれている学生像に、自分自身がどのようにマッチしているか、その道筋や体験を具体的に書くことです。
単に「アドミッション・ポリシーに書かれていて強く共感した」と記すだけでは評価されません。
あなたがどのような経験をしてきたか・何を考えているのか・何が将来の進路や学びにつながっているのかを、アドミッション・ポリシーと照らし合わせて具体的に記述しましょう。
「自分の将来像」と「大学の求める学生像」が重なっていれば自然と説得力のある志望理由書になります。
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総合型選抜で合格を勝ち取るには、アドミッション・ポリシーを理解した上で、自分の強み・学びたいこと・将来の目標を結びつけながら、自分の言葉で明確に表現することが必要です。
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