【校長ブログ】第8回 AO入試と一般入試のW(ダブル)対策とは

※この記事はnoteにて2021年1月21日に掲載したものを再編集しています

あおい予備校 校長の武田です。本日は、”なぜ当塾が「ダブル対策」を掲げているのか”について説明します。

目次

  1. 入試直前のこの時期に、未来の受験生へ伝えたいこと
  2. W(ダブル)対策の意義ーAO・推薦対策だけでは危険
  3. 基礎学力の重要性ー大学での4年間、そしてその後の人生を充実させたいなら必須

1.入試直前のこの時期に、未来の受験生へ伝えたいこと

皆様こんにちは。
コロナ禍での入試もいよいよ一般選抜(一般入試)の時期を迎えました。
共通テスト初年度ということで、不安を抱えながら本番を迎えようとしている受験生・保護者の方も多いと思います。

中には総合型選抜(AO)や学校型推薦で合格がかなわず、一般選抜での起死回生を目指し、頑張っている生徒さんたちもいるでしょう。

かくいう塾長の私自身がそうでした。
第一志望校の推薦に落ち、あとがない状況で一般入試まで必死に勉強した日々が思い出されます。

第一志望の大学を決めたのは高2の冬でしたが、何をどのように準備すべきかがわからず、試行錯誤を繰り返していました。

この仕事を今まで続けて来られたのは、私のように不安を抱えたまま受験しなければならない生徒を少しでも減らしたいという思いがあったからではないかと感じます。

最終的に選択し勉強に向かっていくのは生徒自身ですが、ナビゲーターがいた方がずっとスムーズに進んでいくことができます。

2.W(ダブル)対策の意義ーAO・推薦対策だけでは危険

大学は「最後の学校」-塾生たちには度々言っていることですが、最後の学校だからこそ、こだわって選び、大学で実りある学びができるようにしっかり準備をしていきたいものです。

あおい予備校が「AO・推薦と一般入試のW(ダブル)対策」を謳っているのもこれが理由です。(以下は都営三田線車内広告の一部です。AOアカデミーのときの写真です)

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「入れる大学」ではなく「入りたい大学」に照準を合わせ、「入れる」実力をつけていくこと、それが入学後の学びの質を左右するのではないかと思います。

合格までの苦労とそれを乗り越えることができた自分に対する自信が、入学後も学び続けられる地力をつけてくれるのです。

確かにAO対策をやりながら学科の勉強もこなしていくのは大変です。   AO入試の出願時期が9月なので、志望理由書を書きながら、英語の問題にも取り組むというような夏休みになります。これはAO入試がまだ一般的ではなかった時代の受験生には信じられないでしょう。

もちろん、AOや推薦での合格を期待して学科の勉強にはほとんど手をつけないという生徒さんもいるかもしれませんが、これは少し危険ではないかと思います。

AOや推薦で絶対合格できる保証がないこともそうですが、それ以上に「基礎学力」つけることが何よりも重要だからです。

3.基礎学力の重要性ー大学での4年間、そしてその後の人生を充実させたいなら必須

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専攻分野によって多少の違いはあるかもしれませんが、大学での学びは高校段階までの学びがベースになります。大学で歴史を専攻しようとする学生は、日本史や世界史の知識がある程度備わっているはずです。      国際関係を学びたいなら英語力はマストです。基礎知識を欠いた状態で大学に入学すると、内容がチンプンカンプンという事態になりがちです。

塾や予備校で長く教えてきてつくづく思うことは、受験勉強はこうした基礎知識を効率よく習得できる方法だということです。

公務員試験や各種の資格試験も、大学受験時の経験が生かされるでしょう。TOEICのリーディング対策としては、大学受験用の参考書や問題集をやり直した方が得点アップにつながります。

さらに言うと、高校教科書の執筆者は大半が大学教員です。つまり、高校の学習範囲は大学での専攻分野の入口となっているのです。「高大接続」※というのは何も入試だけの話ではなく、学問分野においても言えることです。

※高大接続(改革)とは:グローバル化の進展、技術革新、国内における生産年齢人口の急減などに伴い、予見の困難な時代の中で新たな価値を創造していく力を育てることが必要とされています。高大接続改革においては、高等学校教育、大学教育、大学入学者選抜を通じて学力の3要素を確実に育成・評価する、三者の一体的な改革を進めることが極めて重要であるとし、これらの改革に向けての取組みを着実に進めています。(文部科学省ホームページより。https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/koudai/index.htm)

あおい予備校では、以上の考え方から「AO・推薦」と「一般入試」のW(ダブル)対策を勧めております。

あおい予備校で学科対策を担う講師陣は、指導力はもちろん、大学での学びを熟知した研究者たちでもあります。

大学入試の問題は、単なる暗記事項ではありません。あおい予備校の授業で、学ぶ楽しさをぜひ体験してほしいと思います。

この記事を書いた人:武田 菜穂子(あおい予備校校長)

早稲田大学大学院(政治学研究科)博士課程修了。上智大学大学院(現 グローバル・スタディーズ 国際関係論専攻)修了。上智では日本人初の国連難民高等弁務官 緒方貞子氏に師事。県立高校教諭、大手証券会社を経て有名塾・有名予備校講師を歴任。

予備校講師歴35年以上。日経新聞など各メディアへの出演も多数。これまでに指導してきた生徒はのべ20,000名以上※。生徒一人ひとりの個性を生かした進路指導に定評がある。
※一般・総合型選抜(旧AO)、各種推薦など

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