【校長ブログ】第4回 「戦術」だけではなく「戦略」が必要(その2)

※この記事はnoteにて2020年4月16日に掲載したものを再編集しています

こんにちは。あおい予備校 校長の武田です。

前回、大学受験には短期的な「戦術」だけではなく長期的な「戦略」が必要であることを強調しました。今回はこの「戦略」について掘り下げて説明したいと思います。

目次

  1. AO・推薦における「戦略」とは
  2. 休校中のいま、取り組んでほしいこと

AO・推薦における「戦略」とは


本noteをお読みいただいている方の中には、「AO(総合選抜)か推薦(学校選抜)で早めに合格を確保しておきたい」という方も多いのではないかと思います。

AO・推薦における「戦略」といった場合、いったい何をイメージされるでしょうか?


多くのAO・推薦入試は、出願条件として評定平均、学業以外の課外活動実績、英語外部試験等の成績が求められているところが多いのはご存知かと思います。

英語外部試験で言うと、例えば「英検2級」が出願条件だったりします。
英検2級といえば、旧センター試験の英語と同レベルです。

2021年から実施の共通テストも問題構成は異なるとはいえ、ほぼ英検2級の英語力が求められていると考えられます。

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これは英検に限らないのですが、英語外部試験で目標をクリアするには、地道に単語を覚えたり、作文を練習したり、英文を読むことに慣れたりする日頃の努力が求められるのはおわかりでしょう。


現在学校で使用されている英語の教科書の大半は「実用的な」英語で書かれています。

言語・文化といった人文科学だけではなく、環境や宇宙といった自然科学分野もかなり取り入れられていて、幅広い教養が身に着くように配慮されています。

「受験英語は実用的ではない」というのは大きな誤解であり、学校の教科書がクリアできなければ英文のWEBサイトはおそらく読めないでしょう。

要するに、教科書をしっかり学習していくことが「戦略」なのです。

休校中のいま、取り組んでほしいこと

なお、教科書で興味を持った内容があればインターネットを利用して調べ深めることができれば、大学で学びたい分野につながっていくかもしれせん。


もちろん、塾生には試験本番に向けて様々なアドバイスをします。ライティングやスピーキングの「型」を教え、その型に沿った練習をするように指導します。

この型にはめていくというのが「戦術」ですが、地道な「戦略」がなければこの戦術も効果が薄れてしまいます。


なお、AO・推薦の出願条件をクリアしておくことは、一般入試(一般選抜)でも有効です。

一般入試でそもそも英語を実施せず、英語外部試験で代用するところや、「みなし得点」として利用する(例えば英検2級=80点)ところが増えています。


英語外部試験利用は、すでに大学院の入試では一般的でしたが、これが学部入試にも広がってきたということです。

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学校だけではなく多くの学習塾・予備校が休校を余儀なくされている現在、これまであまり教科書を重点的に学習してこなかったというのであれば、じっくり腰を据えて教科書学習(もしくは定評のある参考書での学習)に取り組んでみてください。

この記事を書いた人:武田 菜穂子(あおい予備校校長)

早稲田大学大学院(政治学研究科)博士課程修了。上智大学大学院(現 グローバル・スタディーズ 国際関係論専攻)修了。上智では日本人初の国連難民高等弁務官 緒方貞子氏に師事。県立高校教諭、大手証券会社を経て有名塾・有名予備校講師を歴任。

予備校講師歴35年以上。日経新聞など各メディアへの出演も多数。これまでに指導してきた生徒はのべ20,000名以上※。生徒一人ひとりの個性を生かした進路指導に定評がある。
※一般・総合型選抜(旧AO)、各種推薦など

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