【チューターコラム】第6回 文系でも理系科目
※この記事は2021年3月1日、noteにて掲載したものを再編集しています。
今回もチューターとして活躍してくれているひーさんのコラムをお届けします。
◆
◆
◆
こんにちは。チューターのひーです。
チューターコラム第6弾!「文系だけど、理系科目いるの?」案件について、回答します。
目次
「文系だけど、理系科目いるの?」
塾に来ている生徒さんには、「文系科目は得意だけど、理系科目は苦手」という生徒さんがいます。私もそうです。今でも、数学、物理はよくわかりません。
文系で私大受験だと、特に、
「どうして受験で使わないのに、勉強しなくてはいけないのか」
「第一志望に受かるためにはできる限りコスパ良く勉強できた方がいいのではないか」
と考える人も多いかと思います。
私の場合第一志望が国立だったこともあり、諦めて、腹をくくって、生物基礎、化学基礎、数学ⅠA・ⅡBの勉強をしていました。数学は1Aまででも受験できるのですが、気づいたら勉強していました。(センター試験の点数は無残なものなので、聞かないでください、、、)
たしかに、国立を受けずに、漢文も理系科目にも力を分散させず、現代文、英語、日本史だけ勉強していたら一般的に難関と言われる有名私大にも入学できたかもしれません。
しかし、大学4年生になり、卒論や、就職、大学院進学について考えていけばいくほど、理系科目も勉強したからこそ、いま、興味のある分野にたどり着くことができ、その分野について考えて、関わっていくことができたのではと感じています。
具体的に・・・
ここからは、具体的な話です。
私は卒論でも、大学院進学後の研究でも、食文化について扱っていく予定ですが、「食」って驚くほどに理系関係の研究が多いんですよね。
農学、栄養学、環境学、生態学などです。そうすると、「RNA」や「消化の仕組み」など、高校の生物基礎で習った懐かしい用語が研究論文に多く書かれています。
この用語の意味や仕組みについてすぐに思い出さなくても、用語と遭遇した時に、「苦手意識」がなければ、その用語についてすぐに勉強し、しっかりと理解することができます。
私は、人類学の立場から自分の研究について取り組んでいきたいと思っていますが、自分の研究したい内容について過去にどのような研究がされているのか調査する「先行研究調査」において、理系用語への苦手意識があると、たぶんうまくいきません。
大学受験の時に生物や化学についてほんのちょっとでも意欲的に学んでいたからこそ、記憶の片隅にそのとき学んだことはインプットされていますし、忘れていても、勉強し直す、調べ直すことができます。このことは、全員に対して同じことが言えるのではないのでしょうか?
私は、比較的早い段階で、高校での学びを生かすことができたと思います。
せっかく、勉強したのだから生かしていきたいという気持ちから、活用しているのもあるかもしれません。せっかく主義というか、貧乏性というのか、、、笑
文系だけど理系科目はいる!
この経験により、最初の問への回答として、文系だけど、理系科目はいるし、理系だけど、文系科目もいる。と思っています。
いま、苦手科目がある受験生、学生の皆さんにお伝えしたいことは、苦手でも、「好き」もしくは、「興味を持って」勉強することが大切だということです。苦手で、点数に結びつかないけど興味がある、好き。で全然いいと思います。
大学合格がゴールではなく、大学に入ってからの自分の学びを、納得のいくものとする準備段階としての大学受験だと思って考えると、頑張れると思います。
こんなたいそうなこと言っていますが、私が受験生の時は、こんなこと全然考えていませんでしたので安心してください。
受験生の頃なんて、大学での学びよりも、楽しい、遊びにあふれた大学生活を想像していました。(サークル、海外旅行、国内旅行、バイト、遊び…等)
卒業を控えた今だからこそ考える行きついた答えです。だから、頭の片隅にでも置いておいてもらえればいいなと思っています。
チューターだより第3回【大学での学び】を読んでいただけると、今回のトピックが読みやすくなるのではと思います。ぜひ、読んでみてください!
◆
◆
◆
いかがでしたか?受験生の皆さんの参考になってくれたら嬉しいです。
ちなみに、ひーさんは来春から大学院生なので、あとどのくらい記事を書いてくれるかわかりませんが、大学院生になってからも時々登場してくれたら嬉しいな、、と思っております。